プロローグ
先日山下達郎さんのPERFORMANCE 2023年7月29日NHKホールのチケットを運よく当てることができました。久しぶりに達郎さんのライブに参加することができることを記念して、こちらも運よく参加することができた2018年4月26日広島クラブクアトロで開催されたアコースティックライブのレポートを記載します。レポートは、ライブ翌日になっても興奮が収まらず、宮島観光に向かう電車で書き留めたものです。
ちなみにこの日の「僕らの夏の夢」はシングル『ミライのテーマ/うたのきしゃ』に収録されています。
メンバーは、アコースティックライブではおなじみの山下達郎さん(Vo. G)、難波弘之さん(Key.)、伊藤広規さん(Ba)の城北トリオです。
セットリスト
1.ターナーの汽罐車 -Turner’s Steamroller-
2.あまく危険な香り
3.夏への扉
4.砂の女 [鈴木茂]
5.Paper Doll
6.僕らの夏の夢
7.You Really Got Me [The Kinks]
8.Down Town
9.硝子の少年
10.Smoke Gets In Your Eyes
11.Chapel Of Dreams [The Duds]
12.What’s Going On [Marvin Gaye]
13.希望という名の光
14.SINCE I FELL FOR YOU
15.さよなら夏の日
16.BOMBER
17.Ride On Time
アンコール:
18.REBORN
19.Love Space
20.クリスマス・イブ
21.YOUR EYES
レポート
以前ファンクラブ会員限定でライブをやり、音の響き(今日で最後のアナログ卓)、ステージの広さやピアノが常設されていることなど、良い思い出がいっぱいあるということで広島クラブクアトロでアコースティックライブを演ることに決めたということだった。
まずは、こんなに近くであのラジオ聞いていたアコースティックセットが聞けることに感動。
達郎さんは、アンコールを含めいつも3時間くらいやってくれるファンサービス豊かな人で、自分では偏屈とは言いながらもその人柄の良さを感じる。ちょっとくらい変なことを言っていたってそれはいつもの洒落なのだろう。
しかもスタートもほぼ時間通りで驕り高ぶったところも感じず、プロとしての姿は見習うべきところがたくさんあると思う。あれだけの知識とパフォーマンスは到底及ぶことのできない芸人であることも同時に感じられた。
これからもずっと長くやって欲しい。 涙腺緩みまくりのライブでした。
始まりは、「ターナーの機関車 」。
ライブで見れてる、聞けてるという純粋な感動が湧き上がる。
「砂の女」も演ってくれたが、裏声もちゃんと出ていて流石!
MCも多彩で上手。聞いていて楽しく、情景が浮かんでくる。
「さよなら夏の日」は、一人でギターやタンバリンなど色々な楽器を演奏していたが、それを演ると子供の頃にお母さんと見た巣鴨の精進軍人が色々な楽器を1人でやっていたのを思い出すそう。
笑えたのは、ある指導者を出来の悪いお坊っちゃんとかまた別の指導者をインチキ不動産屋と言っていたことだろうか。でも、現実は笑えたものではなく、今でもずっと意味を持ち続ける「What’s goin’on」へと続き、とても考えさせられる。平和の街広島で聞いたからだろうか、余計に感情を揺さぶられ、こんな風にライブを聞いているときにテロが起こってしまう現実があることをふと思ったりした。達郎さんはシリアへの爆撃のことや北朝鮮の核や弾道ミサイルのことを喋っていた。「What’s goin’on」は、前のファンクラブライブの3日程前に湾岸戦争が始まったことを受けて演り始めたそう。この曲に続いたのが「希望という名の光」。家族のことが思い出された。やっぱりとても良い曲で、涙腺が緩む。
今回のライブは、小さな箱で達郎さん自身の心のリハビリということもあり、カラオケで「硝子の少年」、「Reborn」そして「Smoke Gets In Your Eyes」を歌ってくれた。引退の基準となるG#がいつまでも出続けることを祈りつつ、「Reborn」では、ライブで聞く歌の力の強さを改めて感じた。おばあちゃんのことが思い出された。
マイク無しパフォーマンスもあり、これがオンストだよって優しく教えてくれる気がした。
本当に魂を揺さぶられるライブで貴重な体験ができた。倍率12倍の中当選できて本当に良かった。また、見れると良いな。